文林堂 世界の傑作機 73 陸軍95式練習機によって、霞目駐屯地の防衛館”飛翔”の天井に展示されていた”赤トンボ”の垂直尾翼に描かれているマークやJ−AJYSの記号の意味がわかりました。
同書の塗装例カラーページに渡部利休さんが描いている陸軍九五式1型乙練習機 J-ABTSに同じマークが画かれ、逓信省仙台地方航空機乗員養成所を表すもので、”仙”の文字をデザインしたものと記されています。
同じ”仙”の文字をデザインした仙台市の紋章と較べてみると、似てはいますが、少し変えてあることがわかります。
(左 仙台市 右 仙台地方航空機乗員養成所)
逓信省仙台地方航空機乗員養成所は、1935年10月から臨時航空機乗員養成所として訓練を開始し、正式には1938年6月米子とともに発足しました。以後各地に設けられた逓信省航空局の陸軍系乗員養成所15か所のうちのひとつです。
飛行場は、1933年に陸軍飛行学校として開設されているので、陸軍と共用でJナンバーをつけた練習機が飛んでいた訳です。
模型に書いてあるJ-AJYSという記号については、JAHSのJナンバー登録記号集に九五式1型練習機として次のとおり記載されており、もし写真を参考にして書かれたものなら,新しい発見となります。
(一部 佐伯加筆)
J-ABTN
J-ASTQ
J-ABTU
J-AFTH
J-AFTR
J-AJYO
(J-AJYSならここに入る)
J-AJYV
J-APTA
J-APTC
J-APTQ
J-APTR
J-APTS
J-APTT
J-APTU
参考までに、世界の傑作機 73 陸軍95式練習機 47ページ下の写真とほぼ同じアングルの写真を添付します。(2007/08/10 駐屯地外から撮影)
ほぼ真西を向いての撮影、霞目駐屯地のUH−1Hが訓練中です。65年くらい前には、J記号の九五式練習機赤トンボがぶんぶんと飛んでいたことでしょう。

中央の三角形の山は「太白山(たいはくさん)(標高321m)」です。仙台市の区の名前になっています。背後の山々は蔵王連邦の北側端あたりです。太白山から手前側(市街地側)周辺の丘陵地帯は現在、一部の自然を残して、住宅地でびっしり覆われてしまいました。